必要な加熱を効率的で正確に
ボルト、ねじ、リベットなどの工業用鋲螺(締め具)の製造では、生産率と品質を向上するため、ヘディング、ねじ切りなどで加熱成形がよく使用されます。
従来は、ガス炉や火炎により加熱されていましたが、時間とエネルギーの面から効率の悪いものであり、作業者のスキルによる精度のばらつきもありました。
誘導加熱装置を使用することにより、必要な加熱が、効率的で正確に、かつ最大限の再現性で提供されます。
誘導加熱(IH)による利点
先進のソリッドステート技術による誘導加熱電源を活用した高周波誘導加熱装置は、他の加熱方法に比べ多くの長所があります。
- 一貫性: パーツを正確で均一に加熱
- 品質: スプリングバック効果の排除により延性を改善
- 生産性の向上: ポストプロダクションの焼き戻しと熱の扱いを低減
- 安全: パーツへの少ない圧力と最小の残存ストレス
- 経済的: 金型上の圧力を軽減し、金型の寿命を延長
加熱成形のための予備加熱
予備加熱は、金属(ボルトやねじの頭)を成形する製造プロセスにおいて、大きな有利性を与えます。
予備加熱により、金属のスプリングバック効果を減らし、延性が改善されます。
また比較的低い圧力と小さな残留応力での成形が可能となります。
加熱成形プロセスでは、部品の機械的特性と、製造後の焼き戻しや熱処理の必要性を減らす、より良い粒子の流れと微細構造を生みます。
これにより歩留まりを改善し生産性を大きく向上させます。
コールド成形 | 低温加熱成形 | 高温加熱成形 | |
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温度 | 室温 | 204-482℃ | 704-1093℃ |
金型圧力 | 高 | 低 | 最低 |
ストレス | 残留 | 中程度 | 最小 |
粒子の流れ | 良 | より良い | 最良 |
スケール | 無し | 少ない | ある |
カタログ:鋲螺産業
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