誘導加熱(IH)の用途別適用事例

ろう付け（ロー付け／ブレージング）とは、二つの同じ種類または異なった種類の金属を、別の低融点の合金により接続する加熱プロセスです。

はんだ付けは、熱により溶けるはんだによって、金属と金属を接合する加熱プロセスです。密度の高い接合をすばやく低コストで行えるのが特徴です。

制御された真空/不活性ガス中でのろう付けは、あらゆる面でその品質を大幅に改善し、コストのかかる洗浄プロセスを必要としません。

焼き嵌めは、二つの金属の部品の一方を片方に挿入して、熱を利用して大変強い接合を得る方法です。

焼き入れは、金属を丈夫にまた磨耗に強くするための加熱処理です。

焼鈍(アニーリング)は、材料を長時間高温加熱し徐々に冷却する熱処理です。

誘導加熱により金属の温度を上昇させることで、金属の強度を高めます。

プラスチックや他の非導電性材料においても、熱伝導の為に導電性のある金属をサセプタとして使用することにより、効率的に加熱を行うことができます。

接着は、接着剤を用いずに金属や導電性材料をゴムやプラスチックに接合するプロセスです。

金属のプラスチックへの溶着は、プラスチック溶融を利用するアプリケーションの一つです。

誘導加熱は、金属とガラスの接合において、極めて狭い範囲に加熱するために必要な制御と精度を提供します。

食品、医療業界で必要となるキャップと容器との間に高速な気密シールを誘導加熱により処理します。

誘導加熱は、無菌が不可欠の医療用機器にクリーンな加熱を提供し、低侵襲外科治療に寄与します。

様々な径のドリルビットは、スチールのドリル軸に超硬切削先端加工を必要とします。

誘導加熱による溶解の柔軟性と清浄度は、旧式の製鉄所や鋳物工場には真似できない優れた方法です。

誘導加熱により少量の導電性材料を空中に浮遊させ溶解することで、製造中の導電性材料の汚染を最小にします。

材料テストで実際に使用される条件実験の結果を分析することにより、フィールドでの性能が予測でき、最適な材料を選択することができます。

ガラス管製造では、フィラメントの寿命を延ばすために、真空が必要不可欠となりますが、ゲッターと呼ばれる小さな金属ディスクを加熱することにより残存ガスを除去します。

誘導加熱は、プラスチックや他の非導電体でも、導電性の金属サセプタを使い効率よく加熱することができます。

このセクションでは、他のカテゴリに含まれることの無い一般的な加熱について触れています。

誘導加熱のアプリケーションノート（具体的な適用事例）の一覧です。