誘導加熱電源の選び方
高周波誘導加熱(IH)装置の中核となるのが、誘導加熱電源です。
誘導加熱電源は、加熱コイルを介して交流電流を送ることにより、被加熱物(ワークピース)の回りに磁界を発生させます。
加熱範囲や加熱温度等、被加熱物(ワークピース)に要求される加熱プロセスによって、電源の出力および周波数が異なります。
電源の出力
電源の出力は、被加熱物(ワークピース)の昇温スピードを決定します。
たとえば、あるろう付け(ブレージング)プロセスが3kWで行われていれば、5kWにすることでより速くプロセスが完了します。
しかしながら、電源の出力を大きくしようとすれば、電源のサイズと重量は大きくなり、また電気施設や冷却水の能力もさらに大きなものが必要になります。
電源の周波数
交流電流の周波数と、被加熱物(ワークピース)に貫通する熱の深さには相関関係があります。
5kHzから30kHzの低い周波数は、材料の深部にまで加熱を要求される厚い材料に適しており、100kHzから400kHzの高い周波数は、 小さな部品や浅い加熱に適します。
アプリケーションと電源の出力・周波数(例)
高周波誘導加熱電源の機種
Ambrell製誘導加熱電源には、コンパクトなサイズのEASYHEATシリーズ、およびミドルパワー以上のEKOHEATシリーズの2つのシリーズがあり、出力:1.2kW~500kW、周波数:1.5kHz~400kHzの幅広い製品群より、お客様のニーズに適した機器をお選びいただけます。
どの機種を選択すればよいか不明な場合等、被加熱物(ワークピース)の加熱要件をお知らせいただければ、適切な機種をご案内いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
誘導加熱電源EASYHEATシリーズ
クリーンでクイックな加熱を必要とする小型パーツの製造工程に!
誘導加熱電源EKOHEATシリーズ
ミドルパワーからハイパワーで再現性に優れた高信頼加熱に!